憧れのゆとり生活
平日は都市部で忙しく仕事をこなしている人が多いわけですが、そうなると週末くらいは、静かな自然の中でゆったり過ごしたいと考えたりもするでしょう。家から遠い別荘でリゾートを楽しむというようなイメージではなく、もっと手軽に田舎暮らしを楽しもうという新しいスタイルが注目されています。
では、如何にして都会暮らし田舎暮らしを使い分けるのか？こうした点に興味があると思います。一時期、「田舎暮らし」をテーマにして「マルチハビテーション」という言葉が話題として取り上げられたことがあります。
「マルチハビテーション」とは、「Multi（マルチ・多様な）」と「Habitation（ハビテーション・住居）」を組み合わせている造語です。これは国内外を問わずに複数の住居を持って、仕事のスケジュール、季節などによって自分の滞在先を変えるような生活のことです。
わかりやすく言えば、都市と田舎に住まいをそれぞれ確保し、両方でバランスよく暮らすという感じです。
当然、経済的な問題があるのですが、豪華さにこだわらなければ、自分らしいこだわりを目指すこうしたライフスタイルもけっして非現実的ではないのです。
総務省からも「交流居住」として、多様な居住スタイルを実現するための施策を提案したこともありました。都市と田舎に滞在拠点を持つ。この双方を使い分け、地元の人々とのより広い交流を楽しむわけです。では、週末田舎暮らしは本当にゼイタクなのでしょうか？